届かない青空に手をのばして

自閉症スペクトラムの息子とシングルマザーの日々のこと

集団療育⑬私の感想

個別の心理面談がなくなってしまうこと

仕事を定期的に休まないといけないこと

保育園を休ませないといけないこと

そんなことを色々と考えて

最初は参加することを悩んでいました。

 

今は、集団療育に参加できて良かったと

心から思っています。

 

息子が楽しみながら活動できたことも

もちろん大きいですが

息子だけでなく母親の私も

穏やかに過ごせました。

 

保育園では

先生や他のお母さん達から

息子のことで指摘され

申し訳ないと思ったり

謝ったりしていました。

 

集団療育では、そんなことも

「あるある!」と笑いに変えられる

雰囲気でした。

 

今度は何を言われるのだろうと

いつもビクビクして

小さくなっていた私にとって

集団療育は落ち着ける

安心できる場所でした。

逃げていただけだったのかもしれません。

 

それでも、集団療育で

先生やお母さん達と交流する機会は

私にとって必要な時間だったと思います。

 

集団療育で出会った5人の男の子達

みんな元気にしてるかな

なんて、ふと思い出します。

 

全員それぞれ違う小学校ですが

安心して過ごせる場所が見つかって

小学校生活が楽しいものでありますように。

 

みんなに明るい未来が待っているよう

願っています。

集団療育⑫個人面談

集団療育ではなく

先生と母親が一対一で面談を行う月が

年2回ありました。

 

息子は集団療育に行けなくて

残念そうでしたが

私にとっては個人面談も

良い機会でした。

 

臨床心理士の先生との面談が

なくなってしまったので

専門の先生とお話出来るのは

有り難い時間です。

 

普段の生活の様子や

集団療育での様子をお話する他に

息子の特性を紹介するシートを

先生と一緒に作成しました。

 

なかなか見た目では分かりにくいことを

紹介シートにまとめておくと

今後、初めて息子と関わる人達にも

息子の特性を

スムーズに伝えられるので

1年間かけて完成させました。

 

実際に、小学校入学の時に

この時作った紹介シートをまとめて

レポート用紙に記載し

担任の先生へ渡しました。

 

私はどうしても否定的に記載してしまうと

先生から指摘され

一緒に訂正を重ねたことを思い出します。

 

例えば、私は息子のことを

「集団生活が苦手」と

記載しましたが、先生は

「少人数での活動であれば参加できる」と

言いかえてくれました。

「コミュニケーションが取れない」と

私が書くと、先生が

「仲の良いお友達や大人となら遊べる」と

直してくれました。

 

「お母さん、前向きにいきましょう!」と

先生は励ましてくれました。

私が1人で紹介シートを書いていると

どんどん後ろ向きに

暗くなってしまう時がありましたが

先生の励ましにとても助けられました。

集団療育⑪息子の反応

息子の表情や様子が

保育園とは全く違いました。

保育園では自分を出せなくても

集団療育では安心して

過ごせているようでした。

 

騒がしい雰囲気が苦手な息子でも

集団療育の時は大丈夫そうでした。

嫌だと感じることは

少なからずありましたし

輪の中心には入れなさそうでしたが

それでも楽しそうにしていました。

 

5人という少人数だった

息子を攻撃してくる子がいなかった

私がすぐそばで見守っていた

嫌だと感じるようなことがあっても

先生がすぐにフォローしてくれた

そんな環境だったのが大きいと思います。

 

しかし、保育園ではそうもいきません。

保育園よりも集団療育の時の方が

生き生きとしていました。

 

保育園のお友達が

療育センターに行かないのに

どうして自分だけ行くのか

疑問に思っているようでした。

療育センターに行くのはなぜかと聞かれ

小学校への準備だと説明すると

それ以上深くは聞いてきませんでした。

 

それよりも

小学校へ入学したら

この集団療育がなくなり

先生やお友達とも会えなくなってしまう

そんなことを思って不安になっていました。

集団療育はとても楽しいけれど

ひたすら楽しい気持ちだけでは終わらず

不安になってしまう場面もありました。

 

それでも毎回楽しみにしていて

多くのことを学び

ゆっくりではあっても

息子なりに成長出来たと思います。

集団療育⑩終わりの会

終わりの会の頃には

子供達のテンションは

すっかり上がっています。

母親達が懇談会から戻ると

さらにテンションが上がっていました。

 

騒がしい雰囲気でも

最後はきちんと着席して

終わりの会をします。

 

歌を歌ったり

その日の振り返りをしたり。

 

最後に、次回来る日にちと曜日を

カレンダーで確認して

次回のメインプログラムで

作る物、やることについて

先生からお話がありました。

 

子供達は次回また来るのが楽しみになり

母親達は気持ちがすっきりしたり

時にはまた新たな悩みを抱えて

慌ただしく日常生活に戻って行きました。

集団療育⑨遊び・懇談会

おやつを食べたら

子供達は自由に遊び

母親達は別室で懇談でした。

 

息子はなかなか私と離れられない

性格でしたが

この時間になると

すっかり雰囲気にも慣れて

すんなりと離れることが出来ていました。

 

母親達がその日の感想を話し

先生から講評がありました。

どうしても自分の子ばかり

目で追ってしまうので

違う視点からのお話を聞いて

気付かされることもありました。

 

一見すると、そこまで大きな問題を

抱えているようには見えなくても

それぞれの親子にそれぞれの悩みがあって

母親は色々と悩んでいました。

 

悩みを共有することで

孤独感が薄れていき

心が軽くなるようでした。

 

小学校への就学準備についてのお話も

この時間に聞くことが出来て

とても有意義で

いつもあっという間の懇談会でした。

集団療育⑧おやつ

勉強を頑張って疲れた後は

楽しみのおやつ。

よく考えられてます。

 

おやつの前にトイレへ行き

手洗いを念入りにして

机をふくお手伝い。

家ではお手伝いを全くしない

息子でしたが

この時は机をせっせとふいていました。

 

飲み物をお茶かジュースのどちらか選び

おやつと飲み物を先生が運んでくれたら

目を見てお礼を言う。

全員に配られるまで

姿勢良く待つ。

おかわりの時は

自分でお皿を先生の所まで持って行き

「おかわりください。」と言う。

 

おやつの時間もルールを学び

先生が導いてくれていました。

午前中におやつを食べることは

普段の生活ではありませんでしたが

運動や勉強などの活動もして

お友達と一緒に

もりもりとおやつを食べていました。

集団療育⑦メインプログラム

その日によってメインプログラムは

違うものでしたが

工作やゲーム、料理などを通して

楽しめる工夫がされていました。

 

先生が事前に準備しておいてくれて

子供達は色を選んだり

簡単な作業で「出来た!」と

達成感が味わえていました。

実際に先生も同じ材料で

見本を見せてくれるので

口頭だけの説明ではなく

視覚からも理解出来ていました。

 

どんな風に完成したか

わいわいと話をしたり

先生が子供達にインタビューをしたり。

 

スライム作りや牛乳パックのピストル

魚を作って魚釣りをしたり

親子でクレープを作ったり。

子供達が生き生きとしていました。