届かない青空に手をのばして

自閉症スペクトラムの息子とシングルマザーの日々のこと

最初の保育園

最初に息子が通っていた保育園は

全員が同じ方向を向いていることを

良しとするような雰囲気でした。

 

当然のことながら息子は集団から

はみ出してしまいます。

 

周りと同じ行動ができないのは

息子にとって当たり前のことなのですが

当時の私はあまり実感がなく

先生から毎日注意され

気付かされる日々でした。

 

1歳の息子にも

保育園では自立を求められます。

 

一人で靴がはけない

一人でご飯が食べられない

一人で着替えられない

 

できないことばかり

先生から指摘されます。

 

ご飯を食べたいのに

スプーンとフォークが

一人では上手く使えず

お茶碗に顔を突っ込んでしまったと

先生から聞いた日もありました。

 

それでも先生は手伝ってくれないのかと

愕然としました。

そんな環境だと分かっていたなら。

もっと家で練習してから

入園すれば良かったと後悔しました。

 

家では何から何まで

私が手伝っていたのもいけなかったと

思います。

しかし、自分一人でやるように求めても

息子にはとても難しいことでした。

 

 

ある日、他のクラスの子のお休みの連絡を

電話で園長先生が受けていました。

電話を切った後に、園長先生が

「あの子、やっと休んだよー」と

喜んでるような声が聞こえました。

息子のクラスは事務室の隣で

話し声がよく聞こえます。

 

我が家も休んで欲しいと

思われているだろうな

毎日毎日、先生から注意をされるし

私が登園拒否になってしまいました。

 

仕事よりも保育園に行きたくない

けれど行かなければいけない

もうあの日々には戻りたくありません。