届かない青空に手をのばして

自閉症スペクトラムの息子とシングルマザーの日々のこと

保育園側の事情

息子担当の補助の先生をつけたいと

保育園から申し出があり

申請書の記入をする流れになりました。

補助の先生は

加配の先生と言うそうです。

 

「とにかく悪く書いてください。」と

言われ、驚きを隠せませんでした。

我が子のことを悪く書きたいなんて

とても思えません。

 

私が難色を示していると

発達障害だと言われた時のように

先生3人が次々とたたみかけます。

 

お母さんが思っている様子と

保育園での様子は違う。

息子のために保育園の先生が

1人取られてしまい困っている。

悪い状態として申請しなければ

加配の先生を雇用するための

補助金はなかなかもらえない。

すぐに申請して、来年度の4月から

先生を雇用できるように

間に合わせないといけない。

 

保育園側の事情を話され

聞きたくなかった

知りたくなかったと思いました。

息子が発達障害でなければ

こんな保育園の裏事情を知ることもなく

息子が楽しい気持ちで過ごせるよう

保育園の先生と協力できたかもしれない。

 

息子のことを悪く書くなんて

私が思っていることと違うことを書くなんて

嘘はつきたくない。

でも、息子が一日のうち長い時間を

過ごすのは保育園なので

環境は良くしたい。

 

葛藤しながら抵抗もしましたが

先生3人に囲まれ、私は1人

反論しても、さらなる反論で

主張はかき消され

情けないことに

ほとんど負けてしまっていたと思います。

 

この日から、保育園側とは

決定的に壁ができてしまいました。

息子のためだと信じていたことが

保育園側の事情によるものだった。

この複雑な気持ちと心の傷は

卒園した今でも

きっとこの先も

ずっと消えることはないと思います。